「矯正したいけれど、装置が見えるのは避けたい」と考えたとき、選択肢に挙がるのが歯の裏側に装置をつける裏側矯正です。一方で、「話しにくくなる」「費用が高い」といった話を聞いて、踏み切れずにいる方も多いのではないでしょうか。裏側矯正は見た目の面で大きな利点がある反面、事前に知っておきたいデメリットもあります。この記事では、裏側矯正のデメリットを具体的に挙げたうえで、メリットや向いている人、費用の目安、ハーフリンガルやマウスピース矯正との違いを解説します。
裏側矯正とはどんな矯正方法か

裏側矯正は、歯の裏側(舌側)にブラケットという小さな装置を貼り付け、ワイヤーの力で歯を動かす矯正方法です。舌側矯正、リンガル矯正とも呼ばれます。歯を動かす仕組みは表側のワイヤー矯正と同じで、装置の位置が歯の裏側に変わる点が大きな違いです。
当院では、上下とも裏側に装置をつける「フルリンガル」と、上の歯だけを裏側、下の歯を表側にする「ハーフリンガル」を扱っています。どちらが合うかは歯並びや噛み合わせの状態によって変わるため、精密検査の結果をもとに最適な方法をご提案しております。次の章から、裏側矯正を検討するうえで知っておきたいデメリットを順に見ていきましょう。
裏側矯正は表側の矯正より費用が高い
裏側矯正の大きなデメリットが費用です。歯の裏側は表側に比べて形が複雑で、一人ひとりの歯に合わせた装置の準備や、狭い場所での細かな調整が必要になります。そのぶん、表側のワイヤー矯正より費用が高くなるのが一般的です。
当院の料金は、表側のワイヤー矯正が330,000円〜770,000円(税込)であるのに対し、ハーフリンガルが990,000円(税込)、フルリンガルが1,210,000円(税込)です。このほか、精密検査にあたる資料採取が33,000円(税込)、通院のたびに処置料4,400円〜5,500円(税別)がかかります。矯正料は20か月以内(最大20回)の分割払いにも対応しています。裏側矯正は自費診療のため、費用の総額と支払い方法を相談の段階で確認しておきましょう。
裏側矯正をすると話しにくさや舌の違和感が出やすい
裏側の装置は舌が触れる位置にあるため、つけ始めは話しにくさを感じやすくなります。特にサ行やタ行など、舌先を歯の裏に当てて出す音が発音しにくくなる方が多いとされています。舌が装置に当たることで、違和感や、舌の縁がこすれて口内炎ができることもあります。
こうした話しにくさや違和感は、装置に慣れるにつれて落ち着いていくことが一般的で、慣れるまでの期間には個人差があります。人前で話す仕事をしている方は、装置をつける時期を大事な予定と重ならないよう調整すると、つけ始めの負担を減らせます。舌が当たって痛む場合は、装置を覆う保護材などで対応できることもあるため、我慢せずにご相談ください。
裏側矯正中は食事や歯磨きに手間がかかる

裏側矯正は装置が外から見えない反面、歯磨きのときに装置の状態を鏡で確認しにくく、磨き残しが出やすくなります。装置のまわりに汚れが残ると、虫歯や歯ぐきの炎症につながるおそれがあります。歯ブラシに加えて、毛先が小さいワンタフトブラシなどを使った丁寧なケアが欠かせません。
食事の面では、粘りのある食べ物や硬い食べ物が装置に絡んだり、装置が外れる原因になったりすることがあります。つけ始めは噛みにくさを感じることもあるため、食べ物を小さく切る、やわらかいものから慣らすといった工夫をおすすめしています。歯磨きの方法は、装置をつけた段階で当院から丁寧に指導いたします。
裏側矯正で治療期間や通院の負担が増えるケース
裏側矯正は、歯の裏側の限られたスペースで調整を行うため、歯並びの状態によっては表側の矯正より治療期間が長くなる場合があります。矯正治療の期間は、歯並びの状態や歯の動き方、装置の使い方によって個人差があり、予定より延びることもあります。
また、装置の調整にかかる時間が表側の矯正より長くなる傾向があります。治療中は定期的な通院が必要になるため、通いやすさも含めて計画を立てておきましょう。当院は豊橋、豊川から車で10分ほどの場所にあり、通院のスケジュールもご相談しながら無理なく進めていきます。
裏側矯正のメリットと向いている人
ここまでデメリットを挙げてきましたが、裏側矯正には他の矯正方法にない利点もそろっています。デメリットと比較し、ご自身にとってどちらの要素が重要かをご検討ください。
正面から装置がほとんど見えない
最大の利点は、装置が歯の裏側にあるため、会話や笑顔のときに矯正中だと気づかれにくい点です。接客業や人前に立つ仕事の方、結婚式などの予定を控えている方にとって、見た目を気にせず治療を続けられることは大きな安心材料になります。
前歯を内側に下げる治療と相性がよい
裏側の装置は、出っ歯(上顎前突)のように前歯を内側へ下げたい歯並びと相性がよいとされています。表側の歯の面に装置の跡が残る心配が少ない点も特徴です。
裏側矯正が向いている人・向いていない人
見た目を最優先したい方、取り外しの管理が苦手でマウスピースを長時間つけ続ける自信がない方には、裏側矯正が向いています。一方、費用をできるだけ抑えたい方や、話す仕事で一時的な発音の変化も避けたい方には、ほかの方法と比べて検討することをおすすめします。また、歯の裏側の高さが足りない、噛み合わせが深いといった状態では、裏側に装置をつけにくい場合もあります。
ハーフリンガルやマウスピース矯正という選択肢
裏側矯正のデメリットが気になる方には、負担を抑えた別の選択肢もあります。当院で扱う方法をもとに、それぞれの特徴を比べてみましょう。
上の歯だけ裏側にするハーフリンガル
ハーフリンガルは、目立ちやすい上の歯を裏側、話すときに見えにくい下の歯を表側にする方法です。下の歯の装置は表側になるため、上下とも裏側にするフルリンガルに比べて、舌の違和感や話しにくさを抑えやすく、費用もフルリンガルの1,210,000円に対して990,000円(税込)と抑えられます。見た目と負担のバランスを取りたい方はぜひ検討してみてください。
透明な装置で取り外しできるマウスピース矯正
マウスピース矯正は、透明なマウスピースを交換しながら歯を動かす方法で、目立ちにくく、食事や歯磨きのときに取り外せるのが特徴です。金属アレルギーの心配もありません。ただし、決められた時間つけ続ける自己管理が必要で、すべての歯並びに適しているわけではありません。当院のマウスピース矯正の費用は330,000円〜1,089,000円(税込)です。
どの方法でも、歯の根が吸収して短くなる、歯ぐきが下がる、治療後に保定装置を使わないと後戻りが起こりやすいといったリスクがある点も見逃せません。メリットだけでなく、こうしたリスクも含めてご説明したうえで、最適な方法をお選びいただいております。料金の一覧は「矯正歯科の診療案内と料金」でご確認いただけます。
よくある質問
裏側矯正の話しにくさはずっと続きますか?
多くの場合、装置に舌が慣れるにつれて話しにくさは落ち着いていきます。慣れるまでの期間には個人差がありますが、気になる発音がある場合は、話す練習を続けることで早く慣れることができます。
裏側矯正でもお子さんの矯正はできますか?
お子さんの場合は、永久歯が生えそろう前と後で治療内容が異なるのが特徴です。当院では、乳歯が残る時期はマウスピース型の装置や拡大床などを使ったⅠ期治療、永久歯がそろってからはワイヤーなどによるⅡ期治療を行っています。お子さんに裏側矯正が適しているかは、歯並びや成長の段階をみて慎重に判断します。
裏側矯正と表側矯正で仕上がりに差はありますか?
装置の位置が違っても、歯を動かす仕組みは同じです。仕上がりは歯並びの状態や治療計画、治療中の通院頻度や装置の扱い方によって変わり、個人差があります。どの方法が合うかは、精密検査の結果をもとに一緒に考えましょう。
豊橋市で裏側矯正をご検討中の方はにじいろ歯科おとなこども矯正歯科へ
裏側矯正は、費用や話しにくさ、歯磨きのしにくさといったデメリットがある一方で、装置が見えにくいという大きな利点を持つ方法です。上の歯だけ裏側にするハーフリンガルや、マウスピース矯正という選択肢もあるため、ご自身の生活や優先したいことに合わせて選んでください。
にじいろ歯科おとなこども矯正歯科では、矯正治療の経験が豊富な院長が無料の矯正相談を担当しています。裏側矯正が合うかどうか、ほかの方法と比べてどうかを、費用や分割払いのご相談も含めて丁寧にご説明します。目立たない矯正をご検討中の方は、まずはお気軽に矯正相談をご利用ください。